サンドラ・シュミット（Sandra Schmitt 1981年4月26日生）［ドイツ・モーグル選手］
メルフェルデン＝ヴァルドルフ出身。両親は熱心なスキー愛好家で、シュミットも7歳からスキーを始めた。1997年1月17日、当時15歳のシュミットはチェコのスピンドレルフ・ムリンで開催されたフリースタイルスキー・ヨーロッパカップのデュアルモーグルで初優勝を果たした。1998年2月、ドイツ代表として16歳で出場した長野オリンピックでは、予選6位で決勝に進んだが9位に終わる。1999年3月14日、マイリンゲン・ハスリベルク（スイス）で開催された第7回フリースタイルスキー世界選手権女子デュアルモーグルでは、カーリ・トローや上村愛子などを抑えて優勝した。
2000年1月、全日本フリースタイルスキー選手権斑尾高原大会でシングル、デュアル共に優勝し、ワールドカップ通算5勝をマーク。そのパワフルなターンと魅力的な笑顔は日本人の心を掴み、ファンクラブもできるほどであった。期待の若手モーグル選手として注目されていたシュミットは、2002年開催のソルトレイクシティオリンピックで有力なメダル候補とされていた。しかし、世界のトップクラス選手となったシュミットの死は、突然訪れることとなった。
2000年11月11日、155人の犠牲者を出したオーストリアのカプルンにあるトンネル内でおきた山岳ケーブルカー火災事故に巻き込まれ死去した。
直前までドイツチームが合宿していたキッツシュタインホルンに、両親を誘って家族でスキーを楽しんでいた矢先の事故であり、両親も共に亡くなる悲劇となった。
2000年11月11日死去(享年19)
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