俳優ノート

「ひとりでゴドーをまちながら」を演じた際の覚書を遺します。
本番の録画に失敗しましたのでねw
ま、記憶として。


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2013年05月10日(金)
【第二幕/構成と演出5】

■悪魔祓いとエンディング

→再びブラウン管に映像とノイズ。
→祓いとして、魂の咆哮を詠唱。
→最後の一行は、木の根元にある土を鋤くっての呟きとする。

☆詠唱は、叫ぶ詩人の如き演説調で行うこと。
手に採った土を顔面に塗る様子に、怒りと気付きを込めること。

→エンディング映像スタートと共に、ゆっくりと照明変化。
→俳優は、椅子に腰掛け、観客と共に映像を視る。
→映像終了後、冷却と称して聖水を頭から被る。
→胸にあるGのマークが「グレゴリー」であることを告げ、終劇。

☆エンディング映像の注視に万感の思いを込めるが、それは多様であるように。
これを最後の分岐とする。

☆コールは静寂の中、あっさりと。




06:48
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2013年05月08日(水)
【第二幕/構成と演出4】

■ループと修正

→しばし、無人の舞台に、再びカウンターの映写。
→冒頭と、まったく同じリズムで俳優が登場する。
→しかし、帽子は被らず、明らか冒頭とは異なる佇まい。

☆目線をかなり頭上に設定し、厳守すること。

→木にかけられたヅラを取り、被る。
→修正を宣言し、テーブル上に残された「偽物」を鼻で笑う。

☆台詞は、朗々と落ち着いたトーンで。
これが「本物」という、キャラづけをしておくこと。

→偽者がボヤキ抜いたあれこれを、簡潔に力強く述べていく。

☆偽者とは、事実認識が若干異なる点を、強調はせず、さりげなく置いていくこと。




11:23
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2013年05月07日(火)
【第二幕/構成と演出3】

■クリステルと魂の咆哮

→ブラウン管テレビの不調を霊障と断じて嘆く。
→モニター映像スタート。
→滝川クリステルに対する異常な食い付き。

☆映像(音声も)には、過剰なノイズが混じるが、それでも滝川クリステルに注目し続けること。

→ノイズよりも、解説委員(和田)の登場に失望し、思わず帽子を脱ぐが…
大量の抜け毛に気が付き、うっすらと狂う様子。
→滝川クリステルへの愛を詠った「魂の咆哮」を詠唱し、退場。

☆折々、「エクソシスト」の一場面を喚起させる、アクションとトーンを交える。
「魂の咆哮」は、2チャンネル用語の多用に合わせた「棒のリズム」で行う。

☆客席の失笑を得られたら、あっさり退場すること。



20:40
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2013年05月06日(月)
【第二幕/構成と演出2】

■ボヤキと分散

→客席上手より、任意に1-4号と命名し、ヅラを5号とする。
これらは当面、ゴドー待ちの登場人物として呼称されるが…
では、語り部である俳優の役名は何なのか?
という興味から、観客のゲームをスタートさせる。

☆トーンは、やや嗄れたコショコショで。
隙あらば、ぼやき&嘆きを舞台全域でメタ展開する。


■洗礼と冷却談義

→聖水(らしきもの)を木の根本に注ぎ、第一幕の注水作業を喚起させる。
→エクソシストである事、しかし非常勤契約である事を明かし、今回の任務を割に合わないと嘆く。
→霊に期待されるがゆえの来訪に悩まされ、その1つとして冷蔵庫の不調を挙げる。

☆それまでの言動と併せて、「偽物」感を確定させること。
偽者の暗喩として、電機冷蔵庫の機能を「噛んだらやり直しルール」で早口に捲し立てるが、ついにやり遂げないw



23:00
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2013年05月06日(月)
【第二幕/構成と演出1】

■登場

→ガイガーカウンターの映写。
→俳優が登場し、カウンターを注視したところで映写オフ。
→俳優は、客席を睨み倒しながら移動し、最後に木に干されたヅラに注目。

☆視線を隈無く客席に散らすが、決して上方は視ないこと。


■制御棒遊び

→アタッシュケースから、聖書などのお祓いセットを取り出す。
→さらに、さまざまな棒状の小道具を取り出し、ボケまくる。

☆始終ぼやきながら、メタなリアクションを見せること。
竹輪へのツッコミは、「ツッコミ待ち」の場面であることを仄めかすつもりだが…
あくまで、深読みへのエクスキューズw


08:10
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2013年05月05日(日)
【第一幕/構成と演出5】

■45分押し
ラストコール

→携帯電話に着信。しばし溜めてから取る。
→「今日は来られないが、明日はきっと来る。」の台詞を、第一幕の着地とする。

☆再三使用してきた携帯電話だが、ここでの会話は独白として処理する。
着信音が響くだけの時間に注意すること。


■終幕
エンディング

→終幕を宣言し、客席は明るくなる。
→ガイガーカウンターの映写で客出しを行う。

☆一切の余韻を残さず、「これで終わり?」の失望感(安堵感?)を客席に提示すること。
カウンター映写は、第二幕への助走であるが…
同時に、第一幕の「ひとつのエンド」である可能性として提示。


20:40
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2013年05月05日(日)
【第一幕/構成と演出4】

■35分押し
首吊り結びと外郎売

→先を急ぐ旨をエクスキューズし、ロープを袖から持ってくる。
→ポストモダンへのリスペクトを込めて、首吊り結びを作りながらの外郎売。

☆既に「遊び」のルールを承知している観客に対し、ある種の暗喩を提示する。
この分岐は、選択肢が多いほど良い。
外郎売は、早口よりも朗々を意識すること。

■40分押し
歌とカツラの掲揚

→外郎売りで汗ばんだヅラを脱ぎ、首吊り状態で乾かす。
→滑車を使用して、ヅラを水槽に落とす。
→唄いながら、ロープを引いて掲揚する。

☆舞台上に完成する異様な光景を最終地点に、首吊り結びで既に観客が選択したルート上に、さらなる暗喩を被せる。
歌は、君が代から初め、ラ・マルセイエーズを必ず唄うこと。




17:02
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2013年05月01日(水)
【第一幕/構成と演出3】

■20分押し
開演宣言

→受付嬢の闖入で、20分押しを確認。
→途中入場の可能性を示唆し、開演を宣言する。

☆空席1を入口付近に確保し、或いはホントに?と疑う選択肢を少しだけ残す。
このやりとりは、テキパキと先を急ぐ調子で行うこと。


■25分押し
スペシャルゲスト

→タイトル、環境設定をコールしながら、夕暮れへと照明変化。
→ゲストに電話をかける。
→ゲスト紹介が終わったら、照明は再び明るく。

☆ようやく始まりかけた芝居?の雰囲気を、あっさり捨てることで、今回のゴドー待ちで何を楽しむかを観客に選ばせる。
これが、第二の分岐となる。

☆ゲストトークは、各人のプランにお任せだが…
鳩時計の30分コールを目安に、前半はゲストと俳優による閉じた会話で、観客を置き去りにすること。
後半は、俳優すら置き去られ、ゲスト(携帯電話)が勝手に喋り続ける景色を用意すること。


09:42
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2013年04月30日(火)
【第一幕/構成と演出2】

■10分押し
ゲストTEL

→ゴドー待ちの登場人物を紹介しながら、携帯電話の着信を待つ。
→ゲストは本番中であることを失念している設定での、フリートーク。
☆ゲストは、やや強引にトークを展開し、客席と俳優の関係性をリセットする。
これは開演を引き延ばす工作ではないか?と観客に予感させると同時に、「放置」される不快さを体感させること。


■15分押し
確認TELと注水

→遅刻者が親しい人物である事、遠方よりの来訪である事を説明をする。
→しかし、TELは呼び出し音が漏れ聞こえるのみ。
☆ここで、決定的に「これは遅刻者を待つ設定だ」と観客に知らしめること。

→時間調整を理由に、「暇潰し」の前倒しとして、水槽への注水を行う。
→最初はボトルを一本ずつ運び、最終的にはバケツで注水する。
☆徐々に雑に、エスカレートして行く。
「暇潰し」こそが、この芝居の楽しみ方ではないか?
これが、観客に提示する第一の分岐となる。



00:33
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2013年04月29日(月)
【第一幕/構成と演出1】
■5分前
前説

→100均のミニ鉢植えを持って登場。空の水槽の中に置く。
→雑談と場内整理。
☆開演前のトークが、小林へろ一人芝居の恒例である事を強調しておくこと。


■開演
受付による押し告知

→きっかけにハト時計を使用する。
→携帯オフの案内を補足する。
☆五分押し程度は、慣例的に許されている点を念押しし…
役者は受付とのやりとりの為に、携帯を持っている事を印象づけておくこと。


■5分押し
受付TEL

→雑談を続けながら、携帯電話の着信を待つ。
→遅刻者から、会場に向かっている連絡があった旨のTEL。
☆実際に、受付嬢が階下でしゃべっていることを客席に確認させること。



21:45
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