銀魂駄文
最高速度

通過していく

全てが、目に留まらぬ速さで

瞬きすらさせる余裕も無いくらいに

速く。


+俺達の最高速度

にぎわう歌舞伎町の道の真ん中を歩いている二人の男。

「ふわぁ・・・こんな天気のいい日に見回りなんて冗談じゃねぇや・・」
「仕事だ。お前はちゃんと集中しろ。そしてそのアイマスク。腹立つから捨てろ」
「俺は土方さんがうぜぇや。早く死んでくだせぇ。」
「よーし!上等だァァ!剣を抜けェェェ!」
周りから見れば明らかに不毛な争いをしてる二人を誰も止めることはできない。
目に留まらぬ速さで廻る地球の中、追いつく事が出来なくても。
誰も、諦めてない。

「ねぇ・・土方さん。」
「あ?またヤろうってのか?」
「違いまさぁ。もっと普通の内容・・・みたいな?」
「なんだその疑問文。こっちが聞きたいわボケ」
「いつか・・この街がホントに平和になったら真撰組は終わりですかねぃ・・」
「たとえ街が平和になり、真撰組が無くなっても俺は忘れねぇよ。」
「え?忘れないんですかぃ?そりゃ迷惑だ。」
「お前は何が言いたいんだ。」
「刀無しで・・生きて行けるんですかねぃ・・俺達。きっと無理でしょうね。」
「・・・そうだな・・」

剣しか能の無い俺達だ。
きっと無理だろう。

まだ、そんな未来は来なくていい。
平和じゃなくていいとかそうゆうワケじゃない。

俺達の知らないところでそんな未来が近づいてくる
できれば信じたくない。

目に留まらぬ速さを
世界が望んで動くなら

俺達は其れを
見送る事しか出来ないけれど。



どうか其れまで変わらないでいて欲しいというわけだ。






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