魔人駄文

笹塚と携帯電話 ※笹匪



++笹塚と携帯電話++



「あ!!匪口!」
「・・・・・・え?」
廊下の真ん中で俺に向かって指を指して叫んだのは笹塚さんの部下、石垣刑事だった。


笹塚の携帯電話

━━この、刑事っぽくない印象の刑事。あまり石垣とは接点のない匪口。
なのにいきなり指を指されて叫ばれた。
笹塚に会いに行ってたまたま見かけるくらいのこの男。
笹塚しか見えていない匪口には完全にアウトオブ眼中だ。
「くっそ〜なんでお前だけなんだ?」
「・・・は?意味わかんないんだけど。」
いきなり石垣に脈絡のない質問をされて、苛立ってくる匪口。
「・・・なんなわけ?」
「笹塚先輩ってさ、メールしないじゃん?しても、読まずに消すだろ?」
「は?・・まぁね。(消されるのはあんたくらいだよ。)」
「だよなー・・・。」
いきなりの質問に苛立っていた匪口だが、笹塚の話しになってから、若干オーラが薄くなった。
「それがさー。こっそり受信ボックス見たらさー。」
「見んなよ。」
匪口のツッコミは無視して、話しを続ける石垣。
「お前のだけ残ってるんだよ。あきらかに近状報告的なヤツなのに。」
「・・・・え?」
瞬間。匪口は唖然となった。
あの笹塚が。
普段、メールは読んだらすぐ消すあの笹塚が。
まさかこんな風に特別扱いされてるとは匪口は考えもしなかった。
「あれは、何かの暗号文とかだったりするのか・・ってオイ?匪口?」
頑張って考えてる石垣をよそに匪口は走り出して行った。

笹塚は、笛吹と筑紫と会議中
と聞かされていたが、匪口は会議中のその部屋に飛び込んでいった
「笹塚さん!!!」
「!!」
匪口は煙草の臭いのする笹塚の胸に飛び込んで行った。
その状況見て、笛吹が叫んだ
「匪口ィィ!今は会議中だとドアにしっかりと貼ってあっただろうがァ!!」
笛吹の部屋中に響き渡る声をしっかり無視して、笹塚に上目で問い掛ける。
「笹塚さんっ俺のメールだけ消してないってほんと??」
「・・・・なんで知ってる?」
「石垣刑事。」
ずっと笹塚に抱きついたまま嬉しそうな顔をする匪口。
「じゃあ、ほんとなんだねっっ」
喜色満面な表情を隠すこともなく出している匪口。
笹塚は、まいったなと言う感じで匪口を見た。
匪口は再度笹塚の胸に顔を埋めた。
「・・・・・匪口。」
匪口の肩に手を置き、笹塚は呟いた。
笛吹の叫びでさえ無にしてしまう笹塚の爆弾が無気力顔で投下した。
「・・そんなに可愛いと、俺我慢できないよ?」
「えっ?」
「笹塚ァァァァァァァ!!」
匪口の顎を掴んで上向きにさせた笹塚の行動を見た笛吹はいままでにない声で叫んだ。
「・・・いいじゃん。減るもんじゃないし・・。」
「いや。色々と減ると思うよ。」
「そうゆう問題ではないっっ!ここを何処だと思っている!?天下の警視庁だぞ!それに職務中にだな・・」
長々と続きそうな笛吹の説教に笹塚は溜息をついた。
「もういいじゃん・・匪口だってもう18なんだし・・」
「年齢の問題ではないわっっ!第一、30も越えた男がな・・っ恥を知れぇ!」

笛吹の説教は、まだ終わりそうにない・・。
筑紫は黙ってその行く先を見守っていた。

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