━━━本はそんなに面白いか? ━━━━━休日なのに・・。 ━━━━━━━雷蔵!! +笑って+ 「雷蔵。出かけないか?」 「うん。」 「兵助達とどこかへ行こうかな」 「うん。」 「街へでかけようか。」 「うん。」 「好きだ。雷蔵。」 「うん。」 ・・・雷蔵の棒読みの返答。 私の言葉は右から左へと抜けているだろう。 「そんなに面白いか?」 「うん。」 「雷蔵ー。」 「ちょっとまってね。いいとこだから。」 未だに本にかじりついたまま。 ちょっとまってと笑顔で言うものだから。 むやみやたらに拒否できない。 畳の上に寝そべり本を睨み付ける。 ━━━なんて虚しい嫉妬なんだ。 本にも勝てないのか。私は。 「全く。拗ねるなよ。」 ようやく本を閉じ、私に笑顔を向けてきた。 思わず抱きついた。 「・・・どっか行こう?」 「寂しかった?」 クスクスと声を殺しながら笑っている雷蔵。 あぁ。寂しかったさ。 そう答えると頭をなでてくる。 「・・子供じゃないぞ。」 「子供だよ。」 まだ笑っている。 「誰が本に雷蔵を渡すか・・。」 私はまた本を睨み付けた。 「僕は三郎のだよ・・・?」 笑って言う雷蔵が嬉しくて、私までつられて笑った。 「兵助と八も呼んで出かけようか?」 「あぁ行く!」 私は再度本を睨み付け、雷蔵にも聞こえるか聞こえないかの小声で、 『ざまぁみろ』 と。舌を出して本に向かって言ってやった。 なんて虚しい嫉妬だろう。 雷蔵は返ってきたので一件落着と言うモノだ。 ++++++++++++++ ベタな・・・。 展開ベタすぎる・・!!! 文章能力プリーズ [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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