小説置き場 ■□1□■

届かない想い (るな)

バトテニ小説第二段です(´ω`*)エヘッ
前回全三章と、とてつもなく長くなってしまった事を実はちょっと反省中だったり…
そして相変わらずBL的絡み+死ネタです
日吉×滝です(しかも既に滝さん死亡/ぁ)
苦手な方はブラウザバックでお願いします。



Are you OK?


『これからBRをしてもらいます。詳しい説明は…――』
目が覚めたとき、1番に感じたものは嫌な寒気。
それからはよく覚えていない。ただ、解るのは俺達は「選ばれた」人間であること。そしてそれは、政府の「暇つぶし」の為のオモチャとして、無意味な殺し合いをさせられる、という事だけ。


…気分が悪い。
配給されたバッグの中には地図や食料やら武器、他にも色々と入っているらしいが開ける事すら今は面倒に思えて仕方が無い。
何も考えずただ、まっすぐ歩いてみる。何よりも、早く俺達が目覚めたあの廃校から離れたかったから。

ずっと歩いて行くとやがて潮の香りがした。耳を澄ませれば波打つ音。
小高い丘になったその先にはきっと海があるのだろう。ゆっくりと丘を登るとそこには…
青く何処までも続く海と空、そして見渡す限りに広がる色とりどりの花畑、花畑の真ん中に生えるは大きな樹。
まるで、絵に描いた様な風景だった。その絵の中に一つの影が見えた。

「滝さん…?」
見覚えのあるユニフォームが樹の下に横たわっている。殺されるかも知れない、という考えは無かった。ただ、誰だか確かめたかった。
近付いてみるとやはり見知った顔で。
初めてテニスをやり始めた頃からずっと憧れていて、いつでも相談に乗ってくれて、レギュラー落ちした後だってずっと俺達のサポートをしてくれた。
――貴方の笑顔に俺は一目で恋に落ちました…。
静かに瞳を閉じ、眠る姿はとても優しく、それなのにどこか儚げでこの人らしい思った。
「滝…さん?」
いくら呼んでも返事が無い。
何度呼び掛けても答えはなく、そっと肩を揺すってみた。
いくら揺すってもその瞳が再び開くことはない。俺の憧れだった人はどうやら本当に眠ってしまったらしい。
白く透き通る頬に触れるとまだ温かかった。一つ、また一つと白い頬を濡らす滴は止む事なくゆっくりと頬を伝い落ちてゆく。

――もう、どんなに手を伸ばしても貴方の背中に届くことはない。
どんなに想っても、もう貴方は居ない。
言いたい事は山ほどある。だけどもう伝えられない。――

「おやすみなさい。」
今までありがとう御座いました。お疲れ様です、ゆっくり、休んで下さい。

fin

■□■□■□■□
あとがき…

ついに完成☆バトテニ小説第二段!
製作日数1週間…位(こんな駄文に1週間もかけましたww
日吉って言われなきゃぶっちゃけわからねぇw
滝さんはバトテニの最期はいつも切ない…
日滝が好きですvなんかこのカプの恋愛は駆け引きって感じで好き
花畑で眠る滝さん…美しい(´∀`*)ケラケラ
眠れる森の美女って感じ?
ツンデレ猫駆除王子様ww まぁ…いいんじゃない?(ぁ

2009.04.06
るな

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